Hello Everyone, みなさんこんにちは、kaporuです。
今回は、カナダのcoop(コープ)留学について解説したいと思います。
カナダでは他の国にはない、Co-op(コープ)留学という留学プログラムがあります。
このcoopプログラムは、カナダで専門分野を勉強しつつ、お金も稼ぎながら、最終的には学んだことを生かし、現地で働くことができるという英語+αが実現できるプログラムになります。
そこで今回は、そんなcoop留学プログラムの概要を現地留学生でもある私の体験談を交えながら解説していきます。
- そもそもcoop(コープ)留学ってなに?
- coop(コープ)留学の予算ってどのくらい?
- coop(コープ)留学でどんなことを勉強するの?
- どのくらい働けるの?稼げるの?
など、2022年4月から8ヶ月間のcoop留学をする私、kaporuがCo-op(コープ)のあらゆる観点から解説したいと思います。

現役Co-op(コープ)留学生が生の情報をお伝え致します!
カナダのcoop(コープ)留学って何?
まず初めに、coop(コープ)留学の概要をまとめてみたいと思います。
Co-op(コープ)留学の概要
では最初にcoop留学の概要についてざっくりと解説します。
冒頭でも述べましたように、カナダのcoop(コープ)留学というのはカナダのカレッジ(日本でいう専門学校みたいなイメージ)で勉強をした後に、
学校で学んだことを生かして現地で働くことができるというプログラム制度になります。
例えば、coop(コープ)のプログラムを1年間申し込んだとすると、
最初の6ヶ月はカレッジで勉強をし、その後の6ヶ月間は働ける、という感じです。
カナダのワーキングホリデービザとは違い、18歳以上の方であれば特に制限はなく、誰でもこのCo-op(コープ)プログラムを受けることが可能です。
coop(コープ)はワーホリと何が違う?
では、coop(コープ)についてざっくりと把握した所で表を使いながら、カナダのワーキングホリデービザと比べてみたいと思います。
Co-op(コープ)ビザ | ワーキングホリデービザ | |
ビザの種類 | 学生ビザ+ワークパーミットビザ(就労許可証)*これらをまとめてコープビザと呼びます。 | ワーキングホリデービザ |
年齢制限 | 特になし | 31歳になる直前まで |
ビザの取得可能回数 | 複数回申請可能 | 一生に一度 |
現地の学校に通える期間 | プログラムの期間により異なる | 6ヶ月未満 |
現地で働ける期間 | 学校を卒業するまで | 1年間 |
働ける時間/週 | インターン:40/週
座学期間:20/週 |
40時間/週 |
仕事の探し方 | 学校のサポートをもらいつつ就活 | 自分で探す |
と、このような感じになります。
特に注目すべきは、
- 年齢制限がない
- 何度でも申し込み可能
- 座学期間中は週に20時間働くことができる
これらが特徴すべき点かなと思います。詳しくコープについて見ていきましょう。
Co-op(コープ)プログラムを申し込むのに年齢制限がない
嬉しいことに、
カナダのcoopプログラムを申し込むのに年齢制限はありません!
coopプログラムでは学歴として高等学校卒業をしていて、カレッジが求めている英語力を満たしていれば誰でも申し込むことが可能です。
英語力はカレッジや申し込むコースによって様々ですが、最低でも
- TOEFL 45-54
- IELTS 4.5
程度の英語力は必要です。TOEICでいうと600~程度のスコアは必要でしょうか。
TOEICで入学条件を満たせる学校は少ないです。
TOEICで入学条件が満たせる学校はあるにはありますが、せっかくならスピーキングやライティングのアウトプットも測ることができるIELTSやTOEFLを受けることをお勧めいたします。
反対に、
ワーキングホリデービザは30歳以下の方しか申し込むことができません。
coopeプログラムはいつでも海外に挑戦することができるので、30歳以上の方で海外挑戦をしたい人など気持ちに変化ついた方でも申し込み可能です!
何度でもcoopプログラムに申し込み可能
上記の年齢制限がないことに加えて、coopプログラムは何回でも申し込むことが可能です!
ワーキングホリデービザですとカナダに限らず、どんな国でも一生に一度しか使うことができませんが、コープビザであればいつでも何回でも挑戦することができます。
違う専門分野を取ったり、職歴を積んだ後でまた申し込むのも良いかもしれないですね!
座学期間(カレッジに通っている期間)も働くことができる
coopプログラムであれば、カレッジに通っている座学期間の間も週20時間であれば働くことができます。
語学学校の留学生では現地で働くことはできません…
また観光ビザでも就労許可は出ていませんので、現地で働くことができるのはワーホリビザと同様に働くことができるcoopビザを活用することでカナダで勉強をしながらお金を稼ぐことができます!
学校にいる間も勉強しつつ、パートタイムで生活費を賄うことができるので経済的負担も少し解消することができますね。
ここで現地で働くとどのくらい貰えるのかみてみましょう。
B.C州の最低賃金($15.65)でパートタイム(週20時間)とフルタイム(週40時間)で働いたとすると、
パートタイム(週20時間) | フルタイム(週40時間) | |
1ヶ月の収入(バンクーバー) | $1252(13万1460円) | $2504(26万2920円) |
パートタイムで約13万円ほど稼ぐことができます!
学校の座学期間が終わった後だとなんと約26万円ほど!
しかもどちらの金額も最低賃金で働いた場合です。
私が地元のレストランで働いていた時は時給$16とTIP(合計金額より数%余分に払うサービス料)を貰っていたので、パートタイムだけで$1700くらい貰っていました。なんなら貯金もできちゃいます!
実際に私が現地で生活していた時は月の生活費が$1000~1200あたりだったので、アルバイトだけでも月の生活費を稼ぐことが可能になります!
(出典:カナダ・ブリティッシュコロンビア州)
coop(コープ)ではどんなコースがあるの?
そんなワーホリとも語学学校とも違う、魅力的なcoopプログラムですが肝心のカレッジで学ぶ専門分野はどんなものがあるのでしょうか?
現在は大きく分けて6つの専門分野が主流になっています。
初心者にオススメ:カスタマーサービス系
「明確なやりたいことはないけど、コープ留学をしてみたい!」という方にはカスタマーサービス系がオススメです。
私もこのカスタマーサービス系のコースを選択しました。
あらゆる接客場面で使うことができる英語を学ぶ他、
営業に必要な表現や英単語、海外で使われる営業手法、英語でのプレゼンテーションの仕方などを学びます。
同時に北米のビジネス文化も知ることができるので、こういった部分でも異文化理解をすることが可能です。
英語で授業を受けることに慣れていなくても理解しやすい授業内容です。
また学費や教材費も他のプログラムよりもお手軽で、入学基準も低めに設定されているのが特徴です。
そのため、あまり英語力に自信がない人や留学予算が厳しい人でもcoopプログラムに挑戦が可能なコースになっています。
就労先はレストランやカフェを中心とし、稀に営業アシスタントの仕事を獲得している人を耳にします。
オフィス系の仕事が狙える:ビジネス・マーケティング系
ビジネスコミュニケーションや、プレゼンテーションスキル、ケーススタディなど様々なビジネス観点を英語で学ぶことができます。
同時に北米のビジネス文化や時事問題も取り上げつつ、ビジネスに関係のある分野を網羅的に学習します。
就労先は会社の人事や事務アシスタント、会計、カスタマーサポート部門に雇われることもあるそうです。
ただ一つ注意して欲しいのは、coopプログラムは学校が必ず就労先を用意してくれるわけではなく自分で仕事を探すのが一般的です。
そのため、オフィスワークの仕事を獲得するにはそれなりの準備が必要なことは頭に入れておくと良いでしょう。
将来的に外資系や海外出張などでグローバルに活躍したいという方にはぴったりなコースだと思います。
今ホットな業界:デジタルマーケティング・IT系
いまどこでも需要がある業界で、人気なコースのうちの1つでもあります。
デジタルマーケティングはその名の通り、デジタルメディアに特化したマーケティングの基本を学びます。SEO対策、SNSの運用方法、Adobeの使い方、ウェブコンテンツ作成などを網羅的に学習することが可能です。
他にもWebやMoblieアプリケーション開発、ネットワーク管理などIT系といっても多岐に渡ります。
自分の興味関心に合ったコースを選ぶことが重要となりそうですね!
就労先は企業のマーケティングアシスタント、SNSマーケター、Webデベロッパーなどデジタル技術を駆使したポジションに就くことが可能です。
他には飲食店のSNS運営担当、という学生も少なくありません。
お客様へのおもてなしが好き:ホスピタリティ系
観光系、ホテル、レストランの飲食業界に興味がある方はホスピタリティ系のコースがおすすめです。
将来的にホスピタリティ業界へのキャリアを歩むことができるように、実務的なホテル業界でのオペレーション業務を学んだり、ホスピタリティ業界でのリーダーシップを学んだりと、授業内容は多岐に渡ります。
インターン先はホテルでの受付、ハウスキーパー、企業のカスタマーサービス、レストランのサーバーなどの仕事をしている人が多い印象です。
デザインやファッション、医療系、通訳、英語の先生など
具体的なビジョンがある!行きたい業界がある!以前の仕事の経験を海外でも生かしたい!
という方でも学校によって選べるコースがあります。
例えばファッションやメイク、美容業界やネイルを学べる学校もあります。コープがついているコースもあるので、英語で学びながら専門知識を活かして仕事をする機会が得られるというのは非常に貴重な体験をすることができそうですね。
また、医療事務のキャリアにつながるコースを提供している学校もあり、前職の経験を生かしながら海外でキャリアを開くことが可能です。
Co-op(コープ)のコースを選ぶ際の注意点
このように、カナダのカレッジには様々なコースを提供していることがお分かりいただけたと思います。自分の興味関心に合わせた受講が可能です。
しかし、1つ注意点として、それぞれのコースには入学条件が求められています。
- TOEFL
- IELTS
- TOEIC
- 学校独自のテスト(スピーキングあり)
上記のテストや学校独自のテストで、ある一定のスコアを取ることで入学することができます。主にTOEFL・IELTSのスコアが採用されており、TOEICのスコアを採用している学校は少ない印象です。
学校独自のテストも用意されており、様々な方法で入学条件を満たすことが可能です!
英語で専門分野を勉強するプログラムなので、事前に英語力をつけることは必須ですね。
ここで紹介させていただいたコースは一握りなので、興味を持たれた方は私が通っていた学校のサイトコース一覧をご覧になってみてください。
coop(コープ)プログラムの費用ってどのくらいかかるの?
それでは、実際にCo-op(コープ)の費用について私が通っているCICCCのコースを表にしてみました。
Customer Relation Specialist:8ヵ月コース | Customer Relation Specialist:12ヶ月コース | Digital Marketing:12ヶ月コース | |
入学費 | $150 | $150 | $250 |
学費 | $9350 | $12350 | $12850 |
航空券 | $2500 | $2500 | $2500 |
ビザ申請費 | $235 | $235 | $235 |
現地生活費 | $7500~8000 | $9500~10000 | $9500~10000 |
合計 | $19985(約210万) | $24985(260万) | $25585(270万) |
(学費の出典:Cornerstone International Community College of Canada)
*1カナダドル=105円で算出しています。

いや高っっか!
って思いますよね…。
でもご安心ください。
最初の方に述べましたように、Co-op(コープ)プログラムはカレッジに在学している間でも就労許可が出ており、週に20時間であれば働くことができます!
また、驚くべきことにカナダの最低時給は15.65ドル(2022年8月現在)で、日本円(1ドルを105円で換算)に直すとなんと1640円も時給で貰えるんです。
週に20時間を4週間続けるとパートタイムだけで$1252(日本円で約13万円)ほどもらえます。(少し貯金できるくらい貰えます)
さらに飲食店で働くことができれば、カナダではチップ文化*があるのでよりさらに給料を貰うことができます!
(*お会計の際にサービス料として10~15%上乗せすること)
パートタイム代だけで、生活費を賄うことができるので現地生活費を大幅にカットできます。
さらに、カレッジの座学期間を終えるとインターン期間に入り、週に40時間も働くことができるのでもし仮に有給インターンをゲットすることができれば、学費をほぼ賄うことが可能になります。
つまり現地収入が期待できる理由から、全額を渡航前に用意する必要はないんです!
海外留学できる可能性が広がりますね!
ワーキングホリデーや学生ビザにはない、Co-op(コープ)ビザならではの特権なので、費用が高いからといって諦める必要はないかもしれません!
coop留学のカレッジではどんなことを勉強するの?
では、ここから具体的にカレッジではどんなことを学ぶのかを、私が選択したカスタマー系のコースを例に実際の内容をご紹介したいと思います。
カレッジで私が学んだことを紹介します。
私は4ヶ月+4ヶ月の全期間8ヶ月のコースで、最初の4ヶ月はカレッジで勉強をし、後ろの4ヶ月は就労期間でした。種類はカスタマー系のコースを選択しました。
コースの概要は次の通りです。
- カスタマーリレーションの概要(Operational Customer Relations)
- 戦略マーケティング(Strategic Marketing)
- 効果的なコミュニケーション(Effective Communication)
- セールスと交渉(Sales and Negotiation)
私が通っていた学校(CICCC)を例にして、解説していきます。
基本的に各ターム毎に、
- グループプレゼンor個人のプレゼン
- 700文字程度のエッセイ課題
はあります。英語4技能は全体的に使う機会はありました。
ちなみに、1ヶ月ごとに学ぶテーマは変わっていきます。
1ヶ月の間にどんなことを学んでいたのか、少し詳しく解説していきます。
カスタマーリレーションの概要(Operational Customer Relations)
最初の1ヶ月目はカスタマーリレーション(顧客関係)とはどういうものか?という入り口から勉強を始めました。
例えば、良い接客とは何か?というのをグループで話し合ったり、お客様へのクレームはどのように対処すべきか、お客様を満足させるには?など、実践的というよりもどちらかというと、概念みたいな部分を学びました。
1週間に一度、プレゼンテーションをする機会は与えられていました。
また、エッセイ課題もあり(文字数は500〜700文字程度)、最後の課題としてグループプレゼンテーションも行いました。
戦略マーケティング(Strategic Marketing)
マーケティングの歴史から始まり、基本的なマーケティングの考え方(4PとかSWOT分析など)を学習しました。
それらを用いて、先生にグループで考えた商品や既存の商品をどのように売るかなどをプレゼンしました。
効果的なコミュニケーション(Effective Communication)
このタームでは主に英語での効果的なプレゼンテーションの方法を学びました。
例えば、プレゼンでどのように話し始めるか、聴衆の注意をどうやって引き続けるかなどのテクニックな部分も学びました。その他、ビジネスで使える英単語やフレーズなどを、先生がスライドを用いながら説明してくれました。
最後は個人プレゼンテーションで、プレゼンのテーマはコミュニケーションが関係していればなんでもOKな最終課題でした。
セールスと交渉(Sales and Negotiation)
最後の座学期間はセールストークとお客様との交渉についてを学びました。
北米のビジネス文化や実際に使われているセールス戦略、英単語などを網羅的に学習しました。
それらを使い、最後のグループプレゼンテーションでは先生に商品をセールスしました。
ちなみに最後のプレゼンではグループメンバーがトルコ出身ということもあり、トルコで実際に売られている家を先生にセールスしました。
Co-op(コープ)の座学期間を終えて感じたことをまとめ
さて、ここまでCo-op(コープ)の概要から実際に私が学習したことを解説いたしました。コープについて少しイメージが湧いたでしょうか?
ここからは、2022年7月でコープの座学期間を終えた私の素直な感想を述べたいと思います。
ワーホリを使わずに、海外で少しでも長く滞在したい方にはぴったり

海外で働いてみたいぜ!
という方にはCo-op(コープ)プログラムはぴったりだと思います。
カレッジに在学している期間から、パートタイムとしてお金を稼げることができるので、負担を軽くすることができ、学生でも長期の留学が可能になります。
自分もこういった理由でCo-op(コープ)に申し込みました。
また、一生に一度のワーホリビザを使わずに海外で就労経験が積めるというのは非常に大きなメリットがあると思います。
語学留学では決して味わうことのできない、働く場所で実践的な英語を使うことができるので、非常に大きなメリットだと思います。
このようにメリットがあります。もちろん、メリットもあればもちろんデメリットもあるのでしっかりと、コープ留学の良い面・悪い面を比較検討しましょう。
自分の目的に合わせてどういった留学プログラム選ぶかが、留学を成功させる秘訣です。
coop留学のメリット・デメリットを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
良い就業先が見つかるかどうかは自分次第
ここまでcoop(コープ)の良い面しか触れてきてませんが、もちろん大変な面もあります。
その大変な面の1つが就労先選びです。
coop(コープ)プログラムは海外にいながらも働くことができる素晴らしい制度ですが、その分就労先を探すのも一苦労です。
カナダではインターン生だとしても即戦力が求められますので、日本のようなインターンを想像すると面を喰らいます。
日本で職歴や関連する経験があれば、インターン先も見つかりやすいと思いますが、特に大学生にとっては経験がアルバイト経験しかない方がほとんどなため、オフィス系の就労先を見つけることは多くの準備が必要です。
私の身の回りの日本人の留学生はほとんどが飲食店で仕事をしています。
そのため、もし企業や会社で仕事をしたいというのであれば渡航する前からしっかりと準備しておくことをお勧めいたします。
しっかりと準備をし、時間をかけて現地で考えながら動くことができれば必ず就業先はゲットできます!
就職をサポートしてくれるレベルは学校によってバラバラなので、しっかりと確認しましょう。
いかがでしたでしょうか?
Co-op(コープ)はカナダという自然にあふれた国で、長期で滞在することができ、さらには海外で働ける経験を積めることができる素晴らしいプログラムです。
どのように海外留学をするか迷っているのであれば、カナダのコープを検討してみてはいかがでしょうか?
本記事でCo-op(コープ)プログラムに少しでも興味が湧いていただけたら嬉しいです。
それでは、次の記事でお会いしましょう。
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