
TOEIC800点ってどのくらいのレベル?

TOEIC800点を取得するメリットは?
この記事ではこれらの疑問についてお答えしていきます。
就活や転職に役立つ資格として人気なTOEIC。そんなTOEICの目指すべき1つの目標として800点を目指す人が多いのではないでしょうか?
今回はそんなTOEIC800点のレベルや、取得することのメリット、オススメの勉強法などを偏差値37(300点台)から900点を取得することができた、筆者の経験談も含めながら解説していきます!
TOEIC800点はある程度の難易度はありますが、努力し続ければ必ず達成できます。ぜひこの記事を参考にして目指してみてください。
それでは早速いきましょう(・ω・)ノ
はじめにーTOEICテストとは?
TOEICの概要について簡単に解説してきます。
「もう知ってるよ!」と言う方は次の項目まで飛ばしちゃってください。
TOEICには主に4つのテストがあります。
- TOEIC Listening&Reading(聞く・読む)
- TOEIC Speaking&Writing(話す・書く)
- TOEIC Speaking(話す)
- TOEIC Bridge (初級者向け聞く・読む)
今回扱うのはビジネス英語の読む・聞く能力を測るテスト「TOEIC Listening&Reading」です。
世間一般的にTOEICと言われたら、他のテストより圧倒的に受験者数が多いこのテストを指す場合が多いです。
全部で200問のテストで前半の100問がリスニング、後半の100問がリーディングの試験。計2時間で行われるテストです。時間配分はリスニングが45分、リーディングが75分間。
点数は990点満点です(もう10点足して欲しい…笑)
開催時期は年度によって異なりますが、1ヶ月に1回程度です。受験チャンスはかなりあるでしょう。
2023年はTOEIC公式によると、1ヶ月に1回開催されるそうです。受験チャンスはかなりありますね。
コロナ対策の観点から、1日のうち午前組と午後組で分かれそれぞれテストを受講します。(以前は午後からのテストのみでした。)
ではTOEICについてのまとめです。
- TOEICといえば:TOEIC Listening&Reading
- 問題数:200問
- 試験時間:120分(リスニング:45分 リーディング:75分)
- 990点満点
- 開催時期:1ヶ月に1回程度(時期により異なる)
- 試験料:7,810円
TOEIC800点のレベルはどのくらい?
TOEIC800点のレベルは全受験数の上位約15%以内。英検だと準一級、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)でいうとB2レベルです。大学の偏差値だとMARCHレベルに該当します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
TOEIC800点は全受験者数の上位約15%以内
トータルスコア | 人数 | 割合 |
895〜 | 1,839 | 4% |
845〜 | 2,085 | 8.5% |
795〜 | 2,925 | 14.8% |
(参考資料:TOEIC平均スコア分布(2022年3月20日 午後)全受験者数46,320人)
上の表はTOEICを運営しているIIBCが出しているTOEICの平均スコアをもとにしたデータです。
割合の部分を見て、お分かりいただけるように795点以上を獲得している方は全体で14.8%です。多少の誤差はありますが、800点以上を獲得している方は全体の15%に入るでしょう!
TOEIC800点は英検準一級、CEFRだとB2レベル
TOEICの他にも英語能力を測る試験はたくさんあります。例えば英検だったり、IELTS、TOEFLなど。
それらの英語のテストを共通の指標で比べることができるのがCEFRです。実際にTOEICの点数を当てはめてみるとこうなります。
(参考元:国際ビジネスコミュニケーション)
もし仮にリスニングで400点、リーディングで400点以上取って800点に到達するとB2レベルに該当します。
B2レベルは中上級者レベルに当てはまり、このように定義されています。
「自分の得意とする領域のみならず、他の話題でもある程度内容についていくことができる」
英語をある程度使いこなせると定義されているんですね。
また、他の英語のテストだとB2レベルは以下の点数と同じになります。
- 英検準一級
- IELTS:5.5〜6.5
- TOEFL:72〜94
問題形式がそれぞれ異なるのではっきりと比べることはできませんが、目安として捉えてみてくださいませ!
TOEIC800点レベルはMARCHレベル
偏差値 | スコア | 大学 |
65〜 | 900〜 | 早慶 |
60〜 | 800〜 | MARCH |
55〜 | 700〜 | 成蹊・成城・明治学院など |
50〜 | 600〜 | 日東駒専 |
2020年1月の受験者とその平均スコアから算出しました。平均点が600点あたりなのでそれを偏差値50とすると、800点はMARCHレベルに該当します。
これも受験者数や試験内容が圧倒的に違うので、あくまでも目安程度に捉えてください!

TOEIC800点は難易度は少し高いです…。ですがその分メリットも多いのは確かです!
ちなみに、TOEIC900点以上を取得している方は全体の上位4%に入るそう!TOEIC 900点のレベルやそのメリットはTOEIC 900点は本当に就職活動に有利?現役大学生が解説しますで解説しています。
TOEIC800点を取得するメリット(就活・転職)
TOEIC800点を取得するメリットはズバリ、就活や転職に有利になるからです。
もちろん、英語力そのものが高まるメリットもありますけどね。
TOEICハイスコアで有利になる就活
TOEICで高得点を取得すると就活に有利に働きます。大学生に人気の企業上位47社の50%以上が採用段階での英語力の有無について「考慮する」と回答しています。
また、採用に英語力の指標としてTOEICのスコアを33社中、80%が「参考にすることがある」と答えました。
(参考元:IIBC ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態)
つまり、採用段階で合否に直結することはありませんが参考としてみられ、TOEICのスコアを見られるということですね。ハイスコアを達成するまでのプロセスだったり、勉強意欲というのは自分自身をアピールするための材料になりそうです!
私自身、就活時の面接で面接官の方から「TOEIC900点すごいね〜」と言われました。(嬉しい!TOEICの認知度はやはり高い…!)
TOEICハイスコアで有利になる転職
中途採用では46社中、70%が採用時の英語力を「考慮する」と答え、新卒と同じようにTOEICのスコアを参考にする会社も多いです。
(参考元:IIBC ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態)
中には昇進や昇給に具体的なスコアや基準を設けていることもあります。
今後、日本の労働人口が減少しているので海外マーケットの重要性も出てきており、さらにコロナ収束のインバウンド需要がある中、英語ができる人は重宝されると個人的には思っています。
キャリアを一歩進めたい人にも、ぜひ取ってほしいのがTOEICのハイスコアです。
TOEIC800点を取得するまでの勉強時間はどれくらい?
さて、ここまでTOEIC800点のレベルやメリットなどを紹介してきました。
そんなTOEICですが、800点を取得するためにどのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
もしあなたが600点のスコアを持つ方であれば、800点を取得するまでに約500時間の勉強が必要だとされています。(1日2時間勉強したとして、約8ヶ月間の勉強が必要)
現在スコア | 目標スコア | |||||
ー | 350 | 450 | 550 | 650 | 750 | 850 |
250 | 200h | 425h | 700h | 950h | 1150h | 1450h |
350 | 225h | 450h | 700h | 950h | 1225h | |
450 | 225h | 450h | 700h | 975h | ||
550 | 225h | 500h | 825h | |||
660 | 225h | 500h |
イギリスのオックスフォード大学が出している、スコア別の勉強時間をまとめた資料をお借りしてきました。
初心者の方がTOEIC800点を取得するためには約1500時間ほどの勉強が必要だと言われています…。(1日2時間勉強したとして約2年間の勉強が必要)
この図をもとに話せば、800点を目指すにはそれなりの勉強時間が求められます。ただ、私の経験を話すと1500時間も机に向かって勉強した記憶はありません!実際の勉強時間は私の場合だと、約800時間くらいでしょうか…。
勉強方法を工夫すれば効率的に学ぶことができ、勉強時間を短縮できるはずです。通勤・通学やスキマ時間を活用すれば、じっくりと腰を据えて勉強する時間を減らせるでしょう。
満点を何十回も取得している有名なTOEIC講師のTEX加藤先生のインタビュー記事によれば、勉強方法を工夫すれば200〜300時間で100点UPは可能であると答えていました。
難易度や勉強時間だけをみるとしんどいですが、効率的に勉強することで短い時間でスコアを伸ばせるはずです。
英語の偏差値37だった平凡以下の私でも、コツコツと勉強していたら900点まで獲得できたので、間違いないです!
TOEIC800点を目指す!効率的な勉強法を紹介
みなさんが、TOEIC800点へと効率的に近づけるようにここから300点台から900点まで伸ばすことができた私なりの勉強方法を紹介していきます。
数あるTOEICの勉強法の中でも特に私がスコアUPに貢献したなと思うのが以下の3つです。
順番に解説していきます!
単語勉強はTOEIC専用の単語帳で!
語学学習の一番のポイントは単語です。
単語というベースがあり、そこに文法というルールに沿った並び方をして文章が成り立ちます。
そのため、単語勉強をおろそかにしてしまうと英語力のベースができあがらず、なかなかスラスラと読んだり聞いたことを理解することが難しいです…。
TOEICも同じことで、知っている単語を増やせば増やすほど文章を読むスピードが上がったり細かな理解につながるので、ダイレクトにスコアUPに直結します。単語学習はどんなに忙しくても毎日行うことをオススメします!
具体的な勉強法をお伝えすると、「1日の中で100単語を見る✖️3~5回」が非常に効果的です。覚えようとするのではなく1日の中で見る単語をとにかく増やすことが大切です。
例えば、「朝の電車で100単語を見る」「昼の休憩中に100単語見る」「夜寝る前に100単語見る」といったふうに1日の中で単語に触れる回数を増やしていきましょう。
オススメの単語帳を3冊紹介します!私も非常にお世話になった単語帳です。
特に満点講師のTEX加藤先生著の「金の〇〇シリーズ」は非常に有用です。600〜900点台までカバーしてくれる優れモノ。
「出る単特急 金のフレーズ」の特徴はなんといっても、実際にテストで出てくる単語が短いフレーズで覚えられるようになることです!それらのフレーズも実際に問題や選択肢で、そっくりそのまま出てくれたりするので丸ごと覚えれば回答時間の短縮にもなります。
反対に「出る単特急 金のセンテンス」は短い文章(センテンス)で単語を勉強することができます。付属の音声ダウンロードでTOEICのPart3,4のリスニング対策にもなりますし、フレーズより長めの文章なのでPart6,7の勉強もできちゃう優れものです。

どれを買ったいいのかわからない…。
という方はとりあえず上記の2冊を検討してみることをオススメします!
TOEIC500点以下の方でまだ英語力に自信がない!という方は「出る単特急 銀のフレーズ」から勉強するのが良いでしょう。勉強できる単語が初心者用になるので取り組みやすいかと思います。

長年愛用してる金のフレーズ。表紙はボロボロになって取った。

そのボロボロの表紙をしおりがわりにして使ってる…笑
過去問ベースで勉強をする
短期間でのスコアUPを目指すのであれば、TOEIC公式問題集もしくはそれに近い模試をベースに勉強をしましょう。
TOEICの問題傾向・使われている単語・問題文への慣れというのはスコアアップに直結します。
それらの力をつけるには、公式問題集ベースで勉強をした方が効率的。
私自身、何十回も公式問題集を解きましたが段々と「この問題はこの選択肢が正解になりやすい」というのが気づくようになってきます。
また、問題文に出てくるシチュエーションにも慣れます。
例えば、問題になりやすいのは飛行機トラブル・歯医者の予約・出張・会議の場所など。こういった状況で問題が問われやすいので、普段の学習からTOEIC用の問題に触れておくと、その状況が想像しやすくなり解きやすくなるでしょう。
オススメの参考書は、公式が出している「TOEIC公式問題集」です。
2023年5月時点で、全9冊ほど出版されていますが最新のものから購入するようにしましょう。
最新のものがTOEICの傾向を一番反映しているので、練習にピッタリだからです。何回も解くことをオススメします!
音読を勉強に取り入れる
言語学習は”音読”、つまり声を出しながら勉強することが英語学習の重要ポイントです。
なぜなら「英語を英語のまま理解出来るようになるから」です。日本語と英語の文法は真逆なので、英語のまま理解出来る回路を頭に作ることは英語4技能にも活かせます。
とはいえ、ただただ英語の文章を声に出すのもつまんないので、ゆくゆくは飽きちゃいます。
音読に工夫をすると長続きするでしょう。音読を使った勉強法をいくつか紹介します。
- 普通に声に出して読む
- オーバーラッピング(英語音声と一緒に読む)
- シャドーイング(音声に続いて読む)
- ディクテーション(音声を書き取る)
音読にも工夫できるポイントは様々。上記の方法を駆使しながら、音読を継続していきましょう!
TOEIC800点を目指そう!継続は力なり!
TOEIC800点のレベル、難易度、勉強法などをお伝えしてきました。
TOEICは世間的に認知度が高く、ハイスコアをとれば評価にも繋がりやすいです。ぜひ、800点を目指してみてはいかがでしょうか?この記事がお役に立てたら幸いです。
それでは!See you!
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